経産婦 体験談

流産を経験して奇跡の妊娠、出産

 

妊活という言葉が一般的になってきましたが、私が妊娠した十二年前には聞いたこともない言葉でした。しかし私がしていたことは妊活でしょうし、そしてその期間は長かったと言えます。

 

私は初潮後からずっと生理不順だったため、結婚してすぐに産婦人科を受診しました。基礎体温を測り、血液検査もし、あらゆる検査の結果わかったことは無排卵による不妊症ということでした。ホルモンバランスが悪く、私の場合は生まれつきだと思われること、そのためまずは排卵させることからスタートすると医師から告げられました。

 

この排卵までが実に長かったのです。ホルモン剤の服用から注射まで色々やりました。数ヶ月ごとに区切って治療を見直しながら、排卵が成功するまでになんと五年もかかりました。卵巣が腫れて絶対安静になったこともあります。それでも排卵が成功したことでやっと次のステップであるタイミング法に行けたのです。これが難しければさらに次の治療をということでしたが、幸いに一回で妊娠できました。

 

その後はすぐに腹痛に襲われて切迫流産、薬を服用しながら安静の日々を過ごし、なんとか出産まで辿り着きました。この最初の妊娠と出産が奇跡的な偶然で果たされたことに気付いたのは、その三年後のことです。

 

 

出産から三年ほど経って、二人目を考えるようになりました。前回の経験があるため、今度は最初から確実に排卵できる治療がスタートし、二ヶ月で排卵成功、タイミング法をすることになりました。ここまではとてもスムーズで、そして運が良いのかわかりませんがその一回でまた妊娠できたのです。しかし、心拍を確認することなく稽留流産となりました。

 

その後は治療をやめ、子供は一人です。流産後に判明したことがあります。私の不妊症は卵子の質も悪いということ、それからホルモンバランスが決して妊娠には向いていなかったということです。最初の子の妊娠継続や、出産まで辿り着けたことは本当に奇跡だったのです。

 

今は奇跡が重なって生まれてきてくれた子供を、流産してしまった子供の分までかわいがって育てています。